分析家の独り言 139 (分析の効果:幸せを感じて)
子どもの問題で分析に来たクライアント。
子どもに「オールOK」で対応し、子どもの問題は解決した。
今度は夫婦の問題が見えてきた。
離婚を考えたこともあったという。
夫は協力する相手ではなく、戦う相手だった。
若い頃は強さを求めて、仕事やお金を求めた。
誰も頼れない家で環境で育てば、そうならざるを得なかった。
それが相手のいいところを生かすために、自分が変化し続けたらいいにかわった。
自分は頑張ってる、自分は正しい、外が間違っているが、逆転した。
また周りは正常と思っていたいが、おかしいこともたくさんあることに気づいた。
子どもに「オールOK」したことで、ぶれていた自分に気づき、修正していった。
自分を検証しなおし、いくつ目かのカードをめくったとき落ちた。
そんなに相手を責めなければならない私って何者か?
それは自分を認めて欲しいということ。
相手に自分を認めて欲しいと思わなくても、私は私でいいじゃないか。
自己肯定が芽生えた、と同時に他者肯定が始まったのだろう。
幼い頃に愛され、適切に世話されていたら、こんなに苦しい思いはしなくて済んだだろうに。
それでも人は気づいたところから生き直せる。
生きながら、4~5回生まれ変わったくらいの感じがするという。
はじめクライアントは子どものことで悩み分析にくるが、それが落ち着くと、今度は自分のことに取り組むことになる。
自分とは何者か? 何のために生まれてきたのか?生きるのか?などなど・・・
そうするうちに、ものの見方、感じ方、考え方が変わってくる。
ペラペラだった薄っぺらな自分に厚みが出てくる、生きる楽しさが感じられる、心豊かになる。
この感覚を知らずに生きて、真に生きたといえるだろうか。
もったいないと思うのは私だけだろうか。